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探偵小説研究会


『2024本格ミステリ・ベスト10』発売中!



 探偵小説研究会編著『2024本格ミステリ・ベスト10』(原書房)が発売されました。2023年のベストは!? インタビューは京極夏彦さん、方丈貴恵さんです。江戸川乱歩「二銭銅貨」から100年にちなんで、暗号を扱ったミステリ特集も。映像、マンガ、ライトノベル、演劇、周辺書、ゲームなど、レギュラー記事も充実! 原書房サイト内「近刊案内」もご覧下さい。

【バックナンバー】『本格ミステリ・ベスト10』バックナンバーの情報はこちら

『妄想アンソロジー式ミステリガイド』発売中!



 探偵小説研究会編著『妄想アンソロジー式ミステリガイド』(肆侃侃房)が発売されました。こんなアンソロジーがあったら読んでみたい! 会員がそれぞれに妄想を膨らませ、架空のミステリアンソロジーを編んでみました。様々な切り口からミステリを知ることができるブックガイドです。 肆侃侃房サイト内の紹介もご覧下さい。

A5判/184ページ/1800円(本体)


『本格ミステリ・エターナル300』発売中!



 探偵小説研究会編著『本格ミステリ・エターナル300』(行舟文化)が発売されました。2011年〜2021年刊行の国内ミステリのレビュー300本を掲載。映像、マンガ、ゲームなど、周辺領域の情報も充実。この10年の本格ミステリを知る上でうってつけのガイドブックです! 行舟文化サイト内の紹介もご覧ください。

A5判/244頁/1800円(本体)


『本格ミステリ・ディケイド300』発売中!



 探偵小説研究会編著『本格ミステリ・ディケイド300』(原書房)が発売されました。2001年〜2010年までに発表された国内本格ミステリのうち、300冊(!)のレビューを掲載。マンガ、映像、周辺書など、小説以外のガイドも充実。巽昌章、法月綸太郎による評論のほか、ゼロ年代にデビューした作家のミニエッセイも収録しています。ゼロ年代のミステリガイドとして最適!

A5判/256頁/1470円


探偵小説研究会編著『ニアミステリのすすめ』発売中

2008本格ミステリ・ベスト10書影

 探偵小説研究会編著『ニアミステリのすすめ 新世紀の多角的読書ナビゲーション』(原書房、2008年6月)が発売されました。最新情報は原書房のサイト内、新刊案内にてご覧ください。


目次

はじめに 巽昌章

【第一章】いま、ここを測る

坂道から視える風景 鷹城宏
 桜庭一樹『赤朽葉家の伝説』×京極夏彦『姑獲鳥の夏』

詭弁トリックの系譜 市川尚吾
 泡坂妻夫『夢の密室』×山口雅也『奇偶』

位相検証 蔓葉信博
 芦辺拓『三百年の謎匣』×舞城王太郎『九十九十九』

先駆者と継承者のロンド 羽住典子
 綾辻行人『びっくり館の殺人』×北山猛邦『『アリス・ミラー城』殺人事件』

カカシによる監視 円堂都司昭
 伊坂幸太郎『オーデュボンの祈り』×三津田信三『厭魅の如き憑くもの』

「空気の読めないミステリ読み」と「信用できない語り手」の問題 波多野健
 米澤穂信『インシテミル』×倉坂鬼一郎『留美のために』

被害者はいつも七回殺される 横井司
 連城三紀彦『私という名の変奏曲』×西澤保彦『七回死んだ男』

【第二章】内と外を測る

プラトン−ワトソン−近代小説 田中博
 柳広司『饗宴――ソクラテス最後の事件』×M・P・シール「モンク、『精神の偉大さ』を定義す」

呉越同舟連鎖反応卓抜展開阿鼻叫喚超絶技巧痛快無比 戸川安宣
 恩田陸『ドミノ』×ノエル・カレフ『死刑台のエレベーター』

内側への逸脱 巽昌章
 小栗虫太郎『黒死館殺人事件』×レーモン・ルーセル『アフリカの印象』

空と海のブルーローズ 大森滋樹
 麻耶雄嵩『夏と冬の奏鳴曲』×デイヴィッド・リンチ監督『ロスト・ハイウェイ』

未来視と決定論とはぐらかし 諸岡卓真
 霧舎巧『カレイドスコープ島』×飛田甲『幽霊には微笑を、生者には花束を』

むしろ好んで普通をよそおい 廣澤吉泰
 米澤穂信『春期限定いちごタルト事件』×杜野亜希『ヒロインを探せ』

〈安楽椅子探偵〉の正体 浦谷一弘
 バロネス・オルツィ『隅の老人の事件簿』×有栖川有栖『山伏地蔵坊の放浪』

【第三章】地下水脈を測る

フレンチ・コネクション 法月綸太郎
 ウィリアム・L・デアンドリア『ウルフ連続殺人』×ジャン=クリストフ・グランジェ『クリムゾン・リバー』

ミステリ史におけるオレージ・ショック 小森健太朗
 ギルバート・キース・チェスタトン『詩人と狂人たち』×C・デイリー・キング『タラント氏の事件簿』

赤い鰊が泳ぐ 佳多山大地
 S・S・ヴァン・ダイン『カブト虫殺人事件』×マイクル・コナリー『夜より暗き闇』

死せる作者、生ける犯人を操る。 千野帽子
 エラリー・クイーン『Yの悲劇』×ホルヘ・ルイス・ボルヘス「裏切り者と英雄のテーマ」

災厄遊戯 千街晶之
 ジョン・ディクスン・カー『曲った蝶番』×横溝正史『犬神家の一族』

倒叙をも倒した二人 中辻理夫
 ニコラス・ブレイク『野獣死すべし』×アイラ・レヴィン『死の接吻』

【第四章】孤独を測る

パズルかゲームか 並木士郎
 マージェリイ・フィン・ブラウン「リガの森では、けものはひときわ荒々しい」×デイヴィッド・イーリイ「数える」

漂泊する探偵 濤岡寿子
 カズオ・イシグロ『わたしたちが孤児だったころ』×村薫『リヴィエラを撃て』

疾走する闇の叙述 小松史生子
 ウィリアム・アイリッシュ『黒いアリバイ』×江戸川乱歩『人間豹』

<人間を描く>ことをめぐって 末國善己
 江戸川乱歩『屋根裏の散歩者』×宇野浩二『夢見る部屋』

怪物の時代 笹川吉晴
 リチャード・マシスン『地球最後の男』×友成純一『獣儀式』




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