2017年1月、本会会員の中辻理夫氏(49歳)が逝去されました。 中辻氏は1967年北海道生まれ。2003年に「業と怒りと哀しみと――結城昌治の作品世界――」で第10回創元推理評論賞を受賞し、同年より本会会員となりました。著書に『淡色の熱情 結城昌治論』(東京創元社、2012年)があり、本書は第24回大衆文学研究賞を受賞しています。本会関連書籍では、『本格ミステリ・ベスト10』(原書房、年刊)への参加のほか、『ニアミステリのすすめ』(原書房、2008年)に「倒叙をも倒した二人」を寄稿され、機関誌『CRITICA』にも「殺しと煩悩」(第2号)など多数の論考を発表されました。中辻氏のご冥福をお祈りいたします。 探偵小説研究会